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平成24年度第2回新座市介護保険事業計画等策定委員会
平成25年2月21日(木曜日)
午後 1時から
午後 2時まで
新座市役所本庁舎2階 全員協議会室(東・西)
橋本 正明 委員長、狩谷 恒雄 副委員長、宮城 道子 委員、楠山 弘之 委員、畑中 典子 委員、宮崎 祐子 委員、花田 愛 委員、番場 双葉 委員、神谷 稔 委員、宮嵜 満 委員、須田 邦彦 委員、金子 和男 委員、畑 昭次 委員、仲田 拓司 委員、千葉 重信 委員、大宮 明子 委員、本橋 秋男 委員、土屋 幸一 委員
計18名
健康増進部長 竹之下 力
健康増進部副部長兼長寿支援課長 三上 文子
介護保険課課長 川島 聡
同調査給付係長 南山 智子
同管理係長 加藤 宏幸
同主事 田畑志苑
長寿支援課副課長兼元気増進係長 山本 聡子
同安心サポート係長 高橋 秀樹
同主査保健師 井口貴子
計9名
資料1 平成23年度及び平成24年度の被保険者数と要介護(要支援)認定状況(1月1日現在)
資料2 平成23年度及び平成24年度の介護給付の状況
資料3 平成25年度介護保険事業特別会計予算(案)の概要
資料4 平成25年度介護保険関連事業について
資料5 日常生活圏域ニーズ調査票(平成22年度)
資料6 高齢者をささえるやさしい手(ダイジェスト版)
資料7 市内地域密着型サービス事業所スプリンクラー設置状況
参考1 新座市介護保険事業計画等策定委員会委員名簿
公開
(傍聴者 0人)
なし
新座市介護保険事業計画等策定委員会の橋本正明委員長からあいさつがあった。
(事務局から資料1、資料2に基づき説明)
委員長 現時点で、平成24年度は年度途中のため、4月から10月分における23年度との比較についての御説明でした。何か御質問等はありますか。
委員 資料2の地域密着型介護予防サービスについてですが、増減率は134%と大きい数字になっていますが、受給者数は3件と少ないようです。介護予防というものは前向きなものですし、もっと件数が増えていくような施策を考えていくべきではないかと感じました。
委員長 地域密着型サービスについては事業者数自体が少ないということもあり、少しの動きが数字としての伸びに大きく影響してしまいます。御意見のとおり、介護予防に重点を置く体制づくりも求められると思います。その他に御意見はありますか。
委員 最近、サービス付き高齢者向け住宅があちこちに増えているような気がします。そうなるとそこに入居される方が利用することになる居宅介護サービス給付費も増えるのではないかと考えられます。また、住宅扱いのため、市外から入居された場合も新座市が保険者となります。このような影響を考える必要があるのではないでしょうか。
委員長 サービス付き高齢者向け住宅と介護給付費の関係について事務局の考えはありますか。
事務局 平成24年度に埼玉県が特定施設としての有料老人ホーム等の公募を行ったところ、新座市内でも7件ほどの相談がありました。結果的に今回指定を受けた施設はありませんでしたが、市内では開設予定の施設があることも含め、充足している状況を県に説明はしていますが、県としても国の施策として行っており、郊外である新座市に開設される傾向はこれからも続いていくのではと思っています。給付費の伸びについても、それに伴って見込んでいかなければいけないと考えています。
委員長 国の政策も新たに施設を作るより在宅介護重視の考えであるため、そういった傾向は見込んでいかなければならないでしょう。これに関連した御質問等はありますか。
委員 施設等が増えていき、良い意味で各施設が競合し、サービス等の向上につながれば良いですが、成果が上がらなければすぐに撤退してしまう事業者もあるのではないでしょうか。
委員長 そういったケースも出てくると思います。
事務局 サービス付き高齢者向け住宅については、住所地特例の対象ではないため、市への影響がすぐ出てくると思われます。
委員長 これについては次の計画策定時にも考えていかなければいけない問題であると思います。その他に御意見はありますか。
委員 現場では夢中で目の前の仕事をやっていますが、政策的にどうしていくかはこれからの課題ではないかと思います。
委員長 それでは議題1については、大体計画時の見込みどおりで進んでいるということで御理解いただきたいと思います。
(事務局から資料3、資料4、資料5に基づき説明)
委員長 来年度以降取り組まれる事業と予算についての御説明でした。何か御意見等はありますか。
委員 資料1の被保険者数と資料3の5頁の被保険者数の違いは何でしょうか。
事務局 資料1における被保険者数は1月1日現在ということで時点を区切った数値であるのに対し、資料3の5頁「介護保険事業概要」における第1号被保険者数は年度平均の数値になっているため違いが出ています。「被保険者数」と「第1号被保険者数」という表記の違いですが、どちらも65歳以上の高齢者数を指しております。
委員長 関連事業については何か御意見はありますか。
委員 (1)の「(仮称)殿山亀寿苑第二の開設」についてですが、利用者の幸せを願ってのサービスであると思いますが、経営的には難しくなるのではと考えています。
委員長 経営的な課題も出てくるかもしれませんが、大変期待の大きい事業であると思います。
また、(2)の「日常生活圏域ニーズ調査」についてですが、65歳以上全員を対象にしており、規模の大きな調査です。回答率については大変高い数値であると思います。御意見はありますか。
委員 高齢者の単身世帯が増えているため、そういった方々に何かあったときに誰が面倒を見るかが今後の大きな課題であると思います。
委員長 御意見のとおり、今後ますます高齢者の単身世帯や高齢者世帯、夫婦ともに要介護状態といった世帯が増えていくと思いますが、今回の調査ではこういった課題に関連した項目を設けることを考えていますか。
事務局 ニーズ調査の内容については平成25年度に入ってから詰めていく予定です。
委員長 御指摘のあった点も取り入れるよう考えていただければと思います。
事務局 参考にさせていただきます。
委員長 その他に御意見はありますか。
委員 前回のニーズ調査の調査期間が2週間程度となっていますが、一人暮らしの方や入院中の方にとっては、家族のいるときに回答したいという場合もあると思いますし、期間が短いように感じます。
事務局 予算の関係で年度内の3月末までに調査を終わらせなくてはいけないのですが、前回は国からの通知が遅れていたこともあり、調査期間を短い期間で設定せざるを得なかったという状況でした。御意見のとおり、すぐに回答できない事情のある方もいらっしゃると思いますので、来年度の調査については、可能な限り長い回答期間を設けたいと思っています。
委員長 前回は回答期間を短くせざるを得ない特殊な事情があったようです。
委員 未回答となっている約30%の方へのフォローアップもお願いしたいと思います。
委員長 他に御意見はありますか。
委員 先ほど一人暮らしが増えているというお話がありましたが、住宅型有料老人ホームに入居した知り合いがいるのですが、各自の自由な時間もあり、とても快適な暮らしであるという話を聞き、これからどんどん利用者も増えていくのだろうと感じました。
委員長 御意見のとおり、今後も様々なニーズに合わせて使われていくと思います。その中で、例えば、元気なうちは良いですが、ホームで最期まで暮らしていくことを想定していくのかどうかといった課題も出てくると思います。
委員 高齢者の単身世帯が大変なのはもちろんですが、高齢者のみの世帯の場合、夫婦の片方に何かがあった時、二人だからなんとか維持されていた生活が壊れてしまうこともあるかと思います。また、新座市のこれまで人口が増えてきた要因として、戸建て住宅が増えたことが挙げられると思います。しかし、そういった方々が高齢者のみの世帯となった時、戸建てを維持することは難しく、集合住宅やデイサービスを利用したいといったニーズは増えると思います。子どもが近くに住んでいれば話は変わりますが、新座市ではそういった世帯は少ないように思うので、今後は戸建ての空き家についての問題が大きく出てくると思います。その問題への対処として、健康マイレージ事業等の介護予防事業を強化していくべきではないでしょうか。
委員長 少し前までシャッター商店街という問題が大きく取り上げられていましたが、最近は空き家についての問題もだんだん話題になってきており、ある区では問題への対処として施策化したという話も聞いています。
その他に御意見はありますか。
委員 なかなか特別養護老人ホームに入所できないという声を聞きます。必要な時に利用できる介護保険制度であってほしいと思います。
委員長 地域の中で介護サービスについてのネットワークが出来てきていることは確かですが、生活に余裕のない方や軽介護度であるといった方々など、そのネットワークから漏れてしまう人はどうしても出てきてしまいます。
委員 生活保護を受けることもできない制度の谷間にいる方が難民になってしまっていると思います。
委員 ニーズ調査についてですが、在宅で暮らす認知症の方は増えていますし、調査の内容をきちんと理解した上で回答することが難しい方が多くいらっしゃると思います。そういったところに本当のニーズがあるとも思うので、調査をするにあたって、家族、ケアマネジャー等に周知をし、本当に困っている方のニーズが反映される調査であってほしいと思います。
委員 先ほど特別養護老人ホームに入れない方が多くいるというお話がありましたが、施設は費用がかかるといった理由もあり、国は在宅志向です。しかし、実態としては施設を希望される方は今でも多くいらっしゃいます。入所される方の状態は重度化し、施設はますます大変な部分を任されるようになってきています。いくら在宅志向とは言っても様々なニーズがあり、居宅サービスも施設サービスもどちらも重要であるといった方向で施策を考えてほしいと強く願っています。
委員長 今のお話は施設がセーフティーネットになっているという御意見かと思います。
委員 福祉は非常識の分野と言われることがあります。なぜなら、例を挙げますと、車いすの利用方法としては安全ベルトをつけるのは当然です。しかし、立ちたい時に立てないというのは拘束だと捉えられてしまう面もあり、現場ではベルトをしないという選択をとることもあります。安全になおかつ拘束せずに介護をすることは出来ないのかという御意見が出るかと思いますが、ここには職員不足といった問題もあり、難しい状況です。
委員長 お話のとおり、特別養護老人ホームは利用者の状態が重度化してきています。経管栄養、たんの吸引も介護職に求められるようになり、最近では看取りが大きなテーマともなっています。しかし、職員数などの環境面は以前と変わっていないため、現場の方々は大変な状況であると思います。
その他に御意見等はありますか。
委員 先日、地区社会福祉推進協議会の勉強会にて、先ほどお話のあったセーフティーネットについて、国もそれを重点的に進めているという話を厚生労働省の方から伺いました。各市町村では地域包括支援センターの充実や民生委員の数の拡大を図ろうとしていますが、大都市部では民生委員の成り手がいないという問題もあるようで、それに代わるものとして、社会福祉協議会が地域の方に福祉委員という形で地域の見守り活動を委託するといった形を国としては考えているようです。団塊の世代の方がどんどん退職を迎えていますが、民生委員をお願いしても断られる場合が多く、特に首都圏では民生委員の平均年齢は上昇しています。
また、虐待の防止についてですが、地域包括支援センターの運営能力・監視が重要であるといった考えから、平成25年度においても大きく予算を設けているようです。
委員 高齢者の方に関わる問題として買い物が挙げられると思います。大手スーパーはあっても、今まで家の近くにあった商店は減少しており、買い物難民となってしまっている方がいらっしゃるのです。社会福祉協議会ではそういった方に申請していただき、支援していく事業がありますが、本当に支援が必要な方に申請していただいていない状況もあります。そんな中で更なる地域の支えあいが必要であり、市・社会福祉協議会・商工会・ボランティア団体が連携し、買い物難民となってしまっている方を支えていく事業を進めていこうと考えているところです。
委員 周囲に一人暮らしの高齢者が多くいます。その中には家の中にこもってしまう方も多く、外の活動に参加すれば、もっと健康で元気に過ごせるのではと思われる方がたくさんいらっしゃいます。そういった方に声をかけてみるのですが、なかなか御理解いただけません。様々な地域の活動や介護予防事業について、どう周知していくかは難しい問題だと感じています。
委員長 今、みなさんにお話いただいた様々な課題について、ニーズ調査等を通して、どう対応していくか考えていただきたいと思います。
委員 先日、父が亡くなりました。状態が少し良くなると病院から「施設に入所しましょう」と提案があり、施設に入ったり、また病院に戻ったりの繰り返しでした。最期は病院で息をひきとりましたが、私達からするとどうしたらよいかわからない場面がたくさんあった中で、ケアマネジャーの方を始めとする様々な方々の支えのお陰でとても助かりました。これからは母が一人暮らしになるため、今後のことをしっかり考えていきたいと改めて感じました。
委員長 ありがとうございました。みなさんの御意見やお話を今後の計画にも反映していけたらと思います。
高齢者福祉サービスについて、事務局から説明があった。
(事務局から資料6、資料7についてと各運営部会の開催予定について説明)
委員長 先日、長崎市グループホームにて火災事故がありましたが、新座市における状況について御説明いただきました。特に御意見がなければ本日の会議は以上で終了となります。
来年度は計画策定の前年になります。来年度もよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
委員 ありがとうございました。
午後2時、閉会